関節痛から考えられる病気とは?

関節が痛む場合、局所的なものか全身性疾患の症状の一つなのかを見極めることが重要です。
つまり、関節が炎症を起こしているかどうかの見極めが重要です。
痛むだけではなく腫れる、熱を持つ、発赤するという症状がある場合は炎症を示すサインだと考えられます。
中年以降で多いのが、変形性関節症です。膝や股関節で起りますが、膝が痛む原因で一番多いのが変形性膝関節症です。膝の軟骨がすり減ってしまう病気です。

日本では予備軍も含めると、変形性膝関節症の人が2530万人程いると推計されています。
肥満していると膝にかかる負担が大きくなるので、発症リスクが高くなります。特に中高年に多く、50歳以上では2人に1人の割合です。
女性が男性の2倍なので、肥満気味の中年女性がO脚で足を引きずって歩いていたら、医師はこの病気を疑うでしょう。
動かし始めに痛い、という特徴があります。腫れたり熱を持つことはなく、炎症性の疾患や全身性の疾患ではありません。

また、急性発症か慢性的なのか、一つだけの関節なのか多関節なのかも重要です。
慢性的に多関節が痛む場合は、膠原病の一つであるリウマチや全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群なども考えられます。
これらが原因の場合は、動きに関係なく寝ている時やじっとしている時も痛むことが特徴です。

関節リウマチでは、指などの小さな関節から症状が出ることが多いです。
また、朝のこわばりと呼ばれる症状もあります。朝起きてしばらくの間、指がこわばって動かしにくくなります。
放置して悪化すると、指に変形を来すこともあります。
全身性エリテマトーデスでは、関節痛以外に微熱が続いたり頬に紅い発疹(紅斑)ができたりと、全身に多彩な症状が出ます。
シェーグレン症候群では、唾液が出にくくなってパンやビスケットを食べる時に飲み物がないと詰まりそうになったり、目が乾燥してコロコロするドライアイになったりします。

リウマチでは悪化すると関節の変形が見られることもありますが、全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群では変形を伴うことは、まず、ありません。
また、痛風でも足の親指が痛みます。痛風発作と呼ばれていますが、尿酸が溜まることで激痛が急に起こります。
偽通風(偽痛風が正しいです)と呼ばれるものもあります。偽通風(正:偽痛風)は、ピロリン酸カルシウムの結石が溜まることが原因です。
膝に水が溜まって痛くなったり、発熱などの全身症状を伴うこともあります。

関節痛は早めの予防をしよう

これらの疾患の中には、予防が可能なものもあります。
変形性関節症では、運動が大切です。運動することによって、関節を支える筋肉が鍛えられて負担が軽くなります。
また、運動することで減量できれば関節の負担が軽くなるだけではなく、生活習慣病の予防にもなって、一石二鳥です。

運動療法による痛みの改善効果は高く、痛み止めの薬を飲むのと同じくらいの効果があると言われています。
個人差はありますが、1~3ヶ月程運動を続けると異口同音に「歩きやすくなった」などと、ほとんどの人が効果を実感するようです。
痛風を予防するためには、生活習慣の改善が大切です。
痛風の予防は肥満と運動とアルコールと清涼飲料、そしてプリン体の5つのポイントがあると言われています。

ウォーキング中の女性たち肥満を解消すること、そのためには運動をすることが大切です。運動は乳酸が溜まるような激しい無酸素運動ではなく、ウオーキングなどの有酸素運動をお勧めします。
激しい運動は乳酸が溜まることで尿酸の排泄が悪くなりやすいからです。
お喋りしながらでも出来る、軽く汗ばむくらいの運動がベターです。翌日に筋肉痛になるまで運動する必要はありません。

アルコールは日本酒換算で1日1合くらい、週に2回休肝日を作れば問題ないでしょう。飲み過ぎは厳禁です。
また、酒の肴にはプリン体が多いものがたくさんあるので気をつけましょう。
プリン体の多いために控えた方が良い物には、白子や魚の干物やレバーやラーメンやうどんの汁などがあります。
リウマチや膠原病は、生活習慣病ではありません。
発症原因がよく判っておらず、これと言って根本的な予防法はありません。
しかし、喫煙と歯周病が発症に何らかの影響を与えていることが、近年判ってきました。

タバコは、百害あって一利なしです。できることなら止める方が得でしょう。
歯周病も、自分自身で予防できるでしょう。定期的に歯医者さんでチェックしてもらったり、歯石を取ってもらうことが大切です。
医者任せにしないで、自分自身でできることは積極的に行うことが重要になります。
この記事ではここまで関節痛に関する内容を紹介してきましたが、関節痛の症状に関する情報サイトもあります。
興味のある方はこちらもチェックし、関節痛に対する理解を深めて予防に努めましょう。