関節リウマチの症状は?

関節リウマチとは、慢性的な経過をたどる関節炎を主体とする炎症性疾患のことです。
症状としては左右対称の手・肘・膝関節の腫れや痛み、朝のこわばりなどがあげられます。
アメリカリウマチ学会はこの病気の分類基準を示しています。
関節リウマチに悩まされる女性それは、朝のこわばり、3ヶ所以上の関節炎、手関節炎、対称性関節炎、リウマトイド結節、リウマトイド因子、手関節レントゲンの異常の全7項目です。
この分類では4項目以上を満たす場合に診断します。
近年はこの分類では早期発見がしにくいという問題点があるため、新しい基準も出てきていますが、この基準は精度が高く簡単な身体診察で評価できるため、とても信頼がおけると言われています。

朝のこわばりは病気の診断をするうえで重要な所見ですが、起床直後に動かさずにいる間にたまった滑膜組織の水分によって、長時間持続するこわばりのことをさしています。
この病気の症状としては初期には痛みや腫れなどがみられますが、末期に至ると関節破壊、強直により次第に歩行や日常生活に支障をきたすようになります。
自覚症状としては腫れや圧痛、熱感のほかに関節の動かし始めにぎこちなさを感じるこわばりなどがあります。

また、他覚的な所見としては関節の可動域制限、進行すると変形などがみられます。
一般的な経過としては、手や指、足の指の関節などで炎症が最初に生じます。指の関節の変形はボタン穴変形、スワンネック変形などとして見られます。

また、足の親指の関節の亜脱臼によって外反母趾などが起こります。
突出部と靴の摩擦によって痛みや潰瘍などが生じることもあまい、進行すると歩行が困難になることもあります。
また、炎症が頸椎に及ぶと、首の関節に緩みが生じ、環軸関節亜脱臼を引き起こします。
これは、ずれた骨によって頸髄が圧迫され頭痛、運動障害、感覚障害などの症状が出るほか、重篤な場合は呼吸障害をきたし致死的な状況に陥ることもあるため注意が必要です。

関節以外で起こるリウマチの症状は?

この病気の主病変は関節ですが、疾患の活動性の高い人や長期に罹患している人などでは全身の結合組織にも病変をきたしうるという特徴があります。
また、関節リウマチの患者さんの25~30%はシェーグレン症候群などその他の膠原病を合併していることもあります。
こういう方には、慢性的に続く炎症のため、多彩な全身症状が現れます。
例えば発熱や全身倦怠感などです。また、破骨細胞が活性化されることによって、骨粗鬆症のリスクも高まると言われています。
その他、他の膠原病と合併して多彩な症状を示します。

臓器ごとの症状としては、肘や膝にリウマトイド結節が出る皮膚症状、強膜炎、乾燥性角結膜炎などの眼症状があります。
特に乾燥性角結膜炎は上記のシェーグレン症候群に合併することで見られます。
その他にも間質性肺炎・胸膜炎などの肺症状、心膜炎・心アミロイドーシスなどの心症状、糸球体腎炎・腎アミロイドーシスなどの腎症状、貧血などの血液症状などがあります。

長い炎症によって二次性のアミロイドーシスが起こり、心臓、腎臓、消化管などに症状が出ることが多いです。
腎臓へのアミロイドの沈着は特に長期の患者さんに多い症状です。
時にネフローゼ症候群から腎不全となることもあり、とても危険です。

特に関節外の症状が強いもののことを悪性関節リウマチといいます。
こうした症状は、リウマチに合併しているものなのか、そもそも他の病気によって引き起こされているものなのか、見分ける必要があります。
なので、そういった症状がみられる場合は医師に相談をしてみる必要があります。
もし関節リウマチに合併してこのような症状がみられる場合は、あまりいい状態とはいえないため、注意が必要です。