関節リウマチの治療法は?

関節リウマチの治療にはいろいろな種類の薬が使われます。
痛みや腫れを抑えるための薬には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド薬があります。
NSAIDsは、痛み止めと呼ばれているものです。ステロイドには強力な鎮痛作用や炎症を抑える作用があります。

そして抗リウマチ薬も、リウマチの治療には欠かせない存在の薬です。
痛みや腫れを鎮静化させるだけではなく、自己免疫の誤作動を修正することで、病気の進行を食い止めることができる薬です。

抗リウマチ薬には、メトトレキサート、ブシラミン、サラゾスルファピリジン、タクロリムス、ミゾリビン、イグラチモド、レフルノミドなどがありますが、もっぱらよく使われるのは、メトトレキサートです。
現在、関節リウマチと診断された患者さんの約8割の方が、メトトレキサートを服用しています。

これらの薬剤を使っても効果が見られない場合は、生物学的製剤を使うこともあります。生物学的製剤は現在、7種類あります。
一番古いインフリキシマブで2003年の発売、一番新しいセルトリズマブで2013年の発売と、近年登場した薬です。

まだ未知数の部分もあるとは言え、従来の薬では効果が不充分だった人も充分な改善を見ることが多く、注目されている最新治療法です。
生物学的製剤は、点滴か皮下注射になります。

ただ、生物学的製剤は医療費が高額になるという難点があります。
リウマチの患者さんが1年間に負担する医療費は平均25万円と言われていますが、生物学的製剤を使った場合は平均75万円ほどかかります。

しかし、必ずしもずっと使い続ける訳ではありません。
十分な効果が得られた場合は、量を減らしたり注射や点滴の間隔を空けることも可能です。中には中止できた患者さんもいます。

もしも、病状が悪化して介護などが必要になった場合はそのための費用がかかるので、生涯的に見ると生物学的製剤を使ってでも早く良くなる方が、経済的負担は少ないことが多いです。
関節リウマチに対する薬物療法は大きく進歩していて、早期に診断して早期に治療すれば、関節の炎症を抑えることが可能になりました。
その結果、一昔前のように関節が変形したり寝たきりになることは防げるようになりました。

関節リウマチの手術内容は?

薬物療法を行っても痛みが強く、関節が動かしにくくて日常生活に支障を来している場合、関節の変形が強い場合は、整形外科的な治療を行うこともあります。

整形外科関節リウマチの治療は、薬物療法だけではなく整形外科的な治療も著しく進歩しています。
関節の機能を改善するだけではなく、見た目も改善できるようになりました。
以前は再発が多いことからあまり勧められることがなかった指や足の指のような小さな関節にも、整形外科的な治療を選択する人が増えています。
それは、再発を薬物療法で上手く防止できるケースが増えたからです。

足の親指が外反母趾を起こしている場合の整形外科的治療は、骨を切り取って真っすぐに整えます。
親指以外が脱臼している場合は、骨を切り取って短くして形を整え、3週間ほど針金で固定します。

指の変形が手首から始まっているケースも多いです。
手首の腱が切れている場合は、手首や手の指の変形が進むと、字を書いたり物を持つことが困難になってきます。
このような場合は、残っている他の腱をつないだり、手首の内側の腱を移植するなどの方法で治療します。
同時に手首の骨の変形を治療することもあります。
手指の変形が進んでいる場合は、損傷した指関節を部分的に切除して、人工関節に置き換えることもできます。
指の曲げ伸ばしもしやすくなり、見た目や痛みも改善するでしょう。

整形外科的な治療を受けるかどうかを迷うのは、無理のないことです。
しかしリウマチが進行して、変形があまりにもひどくなった場合は、このような整形外科的な治療が難しくなるケースもあります。
適切なタイミングを逃さないようにしてください。

痛みや腫れが改善して手や指の形がきれいになると、患者さんの顔の表情や服装などの外見まで変わってくる方がたくさんいます。
きっと気持ちが明るくなって前向きになるのでしょう。整形外科的な治療は、このようなメリットもあります。

手や指の変形を何とかしたいと思っている人は、タイミングを逃さないように、早めに整形外科の専門医と相談することをお勧めします。